2018年度

2018年度 · 2018/07/26
英国の女性参政権100周年の今年、当財団は「議会制民主主義、福祉、女性参政権100周年」をテーマに、スタディツアーを実施した。参加者は全国11都県から女性地方議員を中心に20人。同国の女性参政権を求めるサフラジェットたちの運動を描いた映画「未来を花束にして」を観たからといって参加した人もあったが、その歴史の上に女性の政治的権利を求めて前進し続ける、国をあげての女性たちの熱気に、私たちは大きな刺激を受けた。 ブレクジットを巡りメイ政権の前途が一層不透明になっていく中、議会閉会前日に面会した労働党女性国会議員は「いつ総選挙があってもおかしくない。任期はまだ4年あるが、今朝影の内閣は対応を話し合った」と緊迫した状況を述べ、ニュースも連日ブレクジット関連を報じていた。

2018年度 · 2018/07/15
2016年度に引き続き、2回目のシンポジウムを開催した。今回も全国4校から高校生が参加し、旭川明成高校千葉烈さん、仙台城南高校佐藤楓夏さん、桜丘高校(東京)戸津桃花さん、沖縄尚学高校邊土名史穏さんの4人が引率教員とともに上京した。18歳選挙権、主権者学習の意義を確認する機会となった。 1日目は、山口理事長のあいさつに続き、DVD「日本を変えた女性たち 市川房枝~女性の権利を求めて闘った政治家」を上映後、ギャラリーの理事や評議員らを交えたアイス・ブレイキングでお互いに知り合ってからプログラムを進めた。

2018年度 · 2018/06/15
講師の海妻径子(かいづまけいこ)さんは、思春期の心の「もやもや」が「女であること」に起因することに気づき、女性学講座の開講された80年代中葉の大学で、女性問題の研究をはじめたジェンダー研究家。男女雇用機会均等法が制定されて以降の、「これからは女性が活躍する」と言われた時代から、一貫してジェンダー平等社会が、「男性を巻き込んだ」形で、どのように編成されるか、ウォッチし続けている。

2018年度 · 2018/06/09
講師の渡辺治さんは東京大学社会科学研究所助教授を経て2010年まで一橋大学教授を務めた。2004年「九条の会」発足時から事務局を担う。専門は政治学、憲法学。渡辺さん自身は憲法改正反対だと前置きした後、憲法改正の手続きと国民投票及びその問題点について詳細に述べた。憲法改正の手続きは憲法第96条で、「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」で発議でき、「特別の国民投票」で「過半数の賛成を必要とする」と定めており、普通の法律よりも高いハードルを設けている。

2018年度 · 2018/05/19
今回の参画フォーラムには10都県から31人の女性地方議員らが参加した。初日最初は講演「世界一多忙な日本の教師―生活・意識・教育実践と教員政策の課題」(共栄大学教授 藤田英典さん)。2013年のOECD国際比較によると日本の教師は世界一多忙で、自己効力感と仕事満足度が極めて低い。その背景には、①教員の長時間労働(小学校週57時間、中学校63時間)があり、それに対し中教審は校長や教育委員会が勤務時間を意識した働き方を進めるなど3項目の緊急提言を出したが何の解決にもなっていないこと。②校内暴力は沈静化しているが、学校内外における暴力行為の発生件数は中学・小学校でも増加傾向にあること。

2018年度 · 2018/05/12
講師の井戸まさえさんは東洋経済新報社を経て、兵庫県議会議員、衆議院議員を務めた。自身の経験を踏まえて無戸籍問題他、法の狭間で苦しむ人々の支援を行う。初めに会場に向かって問いかけた。「あなたのお父さんは誰ですか?」。お母さんの夫がお父さんとされるのだという。続いて民法772条(嫡出推定)によって我が子が無戸籍に陥った井戸さん自身の経験を詳細に語った。

2018年度 · 2018/04/05
講師の実川悠太さんは1972年水俣病患者支援高校生グループに参加。現在は水俣フォーラム理事長を務める。石牟礼さんの書いたものはルポルタージュでもなく聞き書きでもなく、小説だったのだと述べ、『苦海浄土』の一節を実川さんと1人の出席者の朗読によって名文を味わうことから始めた。その中では水俣病患者の茂平やんの言葉で、彼らが海から受けた豊かな恵みが語られる。