2018年度 · 2018/06/15
講師の海妻径子(かいづまけいこ)さんは、思春期の心の「もやもや」が「女であること」に起因することに気づき、女性学講座の開講された80年代中葉の大学で、女性問題の研究をはじめたジェンダー研究家。男女雇用機会均等法が制定されて以降の、「これからは女性が活躍する」と言われた時代から、一貫してジェンダー平等社会が、「男性を巻き込んだ」形で、どのように編成されるか、ウォッチし続けている。

2018年度 · 2018/06/09
講師の渡辺治さんは東京大学社会科学研究所助教授を経て2010年まで一橋大学教授を務めた。2004年「九条の会」発足時から事務局を担う。専門は政治学、憲法学。渡辺さん自身は憲法改正反対だと前置きした後、憲法改正の手続きと国民投票及びその問題点について詳細に述べた。憲法改正の手続きは憲法第96条で、「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」で発議でき、「特別の国民投票」で「過半数の賛成を必要とする」と定めており、普通の法律よりも高いハードルを設けている。

2018年度 · 2018/05/19
今回の参画フォーラムには10都県から31人の女性地方議員らが参加した。初日最初は講演「世界一多忙な日本の教師―生活・意識・教育実践と教員政策の課題」(共栄大学教授 藤田英典さん)。2013年のOECD国際比較によると日本の教師は世界一多忙で、自己効力感と仕事満足度が極めて低い。その背景には、①教員の長時間労働(小学校週57時間、中学校63時間)があり、それに対し中教審は校長や教育委員会が勤務時間を意識した働き方を進めるなど3項目の緊急提言を出したが何の解決にもなっていないこと。②校内暴力は沈静化しているが、学校内外における暴力行為の発生件数は中学・小学校でも増加傾向にあること。

2018年度 · 2018/05/12
講師の井戸まさえさんは東洋経済新報社を経て、兵庫県議会議員、衆議院議員を務めた。自身の経験を踏まえて無戸籍問題他、法の狭間で苦しむ人々の支援を行う。初めに会場に向かって問いかけた。「あなたのお父さんは誰ですか?」。お母さんの夫がお父さんとされるのだという。続いて民法772条(嫡出推定)によって我が子が無戸籍に陥った井戸さん自身の経験を詳細に語った。

2018年度 · 2018/04/05
講師の実川悠太さんは1972年水俣病患者支援高校生グループに参加。現在は水俣フォーラム理事長を務める。石牟礼さんの書いたものはルポルタージュでもなく聞き書きでもなく、小説だったのだと述べ、『苦海浄土』の一節を実川さんと1人の出席者の朗読によって名文を味わうことから始めた。その中では水俣病患者の茂平やんの言葉で、彼らが海から受けた豊かな恵みが語られる。

2017年度 · 2018/01/20
保阪正康さんは日本文藝家協会・日本ペンクラブ会員で、「昭和史を語り継ぐ会」を主宰。ノンフィクション・評論・評伝など多数の作品を発表している。 昭和は62年と2週間、平成は来年4月、30年3カ月で終わることになった。その流れの中で私たちが考えるべきことは何なのかを整理してみたいと話の口火を切った。昭和のキーワードは3つ、「天皇」「戦争」「国民」。

2017年度 · 2017/11/29
広島生まれの講師堀川惠子さんは広島テレビの記者、ディレクターを経てフリーのドキュメンタリーディレクターとして映像番組を制作。ノンフィクション作家としても数々の受賞歴がある。 丸山定夫(1901~1945)ら錚々たる新劇俳優 9人がなぜ小所帯の移動劇団「桜隊」にいたのか。堀川さんは、桜隊が1945年8月6日、巡業先広島で原爆に遭って全滅した悲劇のドキュメンタリー番組(2005年、NHK)を担当し、当時、再放送されるなど評価を得た。

2017年度 · 2017/11/11
講師の熊田佳代子さんはNHK文化・福祉番組部チーフ・プロデューサー。 はじめに、熊田さんが担当したNHK・ETV特集「それはホロコーストのリハーサルだった~障害者虐殺70年目の真実」(2015.11.7放送)が上映された。2010年11月、ドイツ精神医学精神療法学会の謝罪によって明らかになったのは、1939~41年に行われた、精神障害者や知的障害者、回復の見込みがないとされた病人たちの殺害だった。

2017年度 · 2017/10/14
講師の小川有美さんはヨーロッパ政治論が専門で、前日本比較政治学会会長。現立教大学法学部教授である。 ポピュリズムは19世紀末アメリカに生まれた「ポピュリスト党」を通じて広まった言葉で、第二次大戦後のアルゼンチンのペロン大統領によるペロニズムもその中に数えられてきた。近年ポピュリズムの波がはっきり現れたのは2014年の欧州議会選挙で、その議会に選出された代表のうち、ポピュリスト政党のメンバーはギリシャ約4割、イギリス、イタリア、デンマーク、フランスが各々約4分の1強だった。

2017年度 · 2017/10/10
講師は、mネット・民法改正情報ネットワーク理事長でジャーナリストの坂本洋子さん。 選択的夫婦別姓運動を20年以上やっているが、いまだ実現できていない、こんなに抵抗されるとは思わなかった、と語る坂本さんは、熊本県出身。4歳で母が離婚、中学生の時に母が再婚し苗字が変わり、いやだと思ったが、当時、女性問題とはつながらなかったという。

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