2019年度

2019年度 · 2019/12/14
講師の矢野久美子さんは思想史、政治文化論が専門で、フェリス女学院大学国際交流学部教授。『ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』などの著書がある。 矢野さんがユダヤ人の政治哲学者ハンナ・アーレントの研究を始めてから30年になるという。アーレントは1906年ドイツに生まれたが、41年ナチの迫害を逃れてアメリカに亡命し、評論活動を行った。51年『全体主義の起原』を、63年『イェルサレムのアイヒマン』を著わしたが、ユダヤ人や一部の人たちの間で注目を集めただけで、哲学者あるいは政治学者としての地位を獲得したわけではなく、75年に亡くなってから忘れ去られた存在だった。

2019年度 · 2019/12/04
伊藤康子さんは元中京女子大学教授で、近現代女性史研究者。2005年から2016年まで市川房枝記念会の市川房枝研究会主任研究員を務め、『市川房枝の言説と活動』年表3部作、『写真集 市川房枝』を出版した。『闘う女性の20世紀』『草の根の女性解放運動史』『草の根の婦人参政権運動史』『市川房枝―女性の1票で政治を変える』等の著書がある。 講座では、「市川房枝の婦選獲得運動方針」「市川が婦人運動から逃げなかったのはなぜか」「理想選挙の道を開く」「平和と女性の地位向上のための共同行動」「「市川への一貫した評価」等のテーマで語った。

2019年度 · 2019/11/30
講師の山田正彦さんは長崎県五島で牧場経営や肉屋の経営などを経て弁護士を開業。1993年衆院選初当選、5期。菅内閣で農水大臣を務めた。2015年「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」設立、弁護団共同代表。17年「日本の種子(たね)を守る会」設立、顧問。『農政大転換』『TPP秘密交渉の正体』『タネはどうなる』等の著書がある。 2017年日本では種子法が廃止され、農業競争力強化支援法(支援法)が成立した。これらによって日本の農業や食はどのように変わっていくのか。食の安全を守るために私たちはどうすればいいのかを熱く語った。

2019年度 · 2019/11/24
1919年11月24日「新婦人協会」が平塚らいてう、市川房枝らによって結成された。その100年後の同日に「新婦人協会100年記念のつどい」が関係5団体の共催で開かれた。

2019年度 · 2019/11/13
2019年の初めに性暴力に関して無罪判決が4件続いた。これに対して北原さんは4月にフラワーデモを呼びかけた。参加した女性たちは絞るような声で、被害を次々に訴え、デモは各地に広まっていった。北原さんは1996年に女性たちが自由に主体的に性と向き合えるよう女性向けアダルトグッズストアを開店している。その前史には、1989年女子高生コンクリート詰め殺人事件、1991年「慰安婦」問題、2013年橋下発言があった。

2019年度 · 2019/10/30
1919年平塚らいてう、市川房枝らによって発足した「新婦人協会」は、女性の政治的権利を求めて活動し、閉ざされていた政治参加の道を一歩切り開いた。発会を告げたのは、この年の11月、大阪の「全関西婦人連合会」(当初、婦人会関西連合大会)の結成式においてであった。このシンポジウムは、戦前に大阪と東京で同日にスタートした二つの女性団体の地域を越えたつながり、政治参加の要求とその広がりを明らかにした。

2019年度 · 2019/10/02
進藤久美子さんは東洋英和女学院大学元教授で、『ジェンダー・ポリティックス―変革期アメリカの政治とジェンダー』『市川房枝と「大東亜戦争」―フェミニストは戦争をどう生きたか』などの著書がある。アメリカ史が専門の進藤さんは、日米女性たちの政治参画を研究するなかで、理想的な女性政治家の例として、市川房枝に帰着したという。一介の、女性の参議院議員である市川が、戦後の日本政治史の中で何故屹立する存在になったのか、その要因を探りたいと前置きして、「金権選挙」「金権政治」にどのように挑戦したのか、市川の政治手法を語った。

2019年度 · 2019/09/14
講師の宇都宮健児さんは弁護士で、地下鉄サリン事件被害対策弁護団団長、年越し派遣村名誉村長、日本弁護士連合会会長などを歴任。現在、全国ヤミ金融・悪質金融対策会議代表幹事、反貧困ネットワーク代表世話人などを務める。 はじめに高齢化社会の進行状況を概観し、続いて振り込め詐欺および利殖商法・出資金詐欺商法等の被害状況や手口と対処法を具体的に解説した。

2019年度 · 2019/08/02
基調講演の吉原毅さんは、現在、城南信用金庫顧問、全国ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長。2011年東日本大震災を契機に同金庫理事長だった吉原さんは「原発に頼らない安心できる社会」の実現をめざし、省電力や代替エネルギーの利用開発に取り組むことを宣言した。それはなぜか。信用金庫のルーツである協同組合の歴史に遡る。1844年イギリスで世界初の協同組合が誕生、当時産業革命の進行で貧富の差が拡大し社会が混乱、互いに助け合い、皆が安定した生活を営める理想の社会を作ろうと社会運動が起こる。それが世界に広まり、日本では1900年産業組合法が成立、1902年城南信用金庫の前身がスタートした。

2019年度 · 2019/07/17
向井承子さんは1969年から約10年間、日本婦人有権者同盟(同盟)で機関紙編集に携わり、政治教育委員、中央委員などを務めた。その後フリーの執筆活動に入り、著書に『小児病棟の子どもたち』『たたかいはいのち果てる日まで』などがある。北海道・札幌で育った向井さんは、大正デモクラシーの香りを受けた両親の影響で、子どものころから市川房枝の名前を知っていたという。私にとっては「市川先生」なのでと話を始めた。

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