カテゴリ:私の市川房枝論



オンライン講座・私の市川房枝論 「地域・国際社会の視座から考える」講師:井上直子さん(足利大学ほか非常勤講師)
2021年度 · 2022/03/16
井上直子さんは第34回「市川房枝女性の政治参画基金」(2016年)の助成を受け、主に婦選獲得同盟地方支部の研究をしてきた若手研究者である。20年に一橋大学大学院で博士号を取得し、足利大学などで非常勤講師をしている。今回の講座は、地域を中心としたこれまでの研究に基づき、さらに世界にも視野を広げて市川房枝論を検討するという試みである。

講座・私の市川房枝論 「女性の権利の政治外交史―昭和百年から考える」村井良太さん(駒沢大学教授)
2020年度 · 2021/03/03
 村井良太さんは駒澤大学法学部教授で専攻は日本政治外交史。『政党内閣制の成立1918-27』(2005年)『政党内閣制の展開と崩壊』(14年)『佐藤栄作』(19年)等の著書がある。21年2月『市川房枝-後退を阻止して前進』が刊行された。

2019年度 · 2019/12/04
伊藤康子さんは元中京女子大学教授で、近現代女性史研究者。2005年から2016年まで市川房枝記念会の市川房枝研究会主任研究員を務め、『市川房枝の言説と活動』年表3部作、『写真集 市川房枝』を出版した。『闘う女性の20世紀』『草の根の女性解放運動史』『草の根の婦人参政権運動史』『市川房枝―女性の1票で政治を変える』等の著書がある。 講座では、「市川房枝の婦選獲得運動方針」「市川が婦人運動から逃げなかったのはなぜか」「理想選挙の道を開く」「平和と女性の地位向上のための共同行動」「「市川への一貫した評価」等のテーマで語った。

2019年度 · 2019/10/02
進藤久美子さんは東洋英和女学院大学元教授で、『ジェンダー・ポリティックス―変革期アメリカの政治とジェンダー』『市川房枝と「大東亜戦争」―フェミニストは戦争をどう生きたか』などの著書がある。アメリカ史が専門の進藤さんは、日米女性たちの政治参画を研究するなかで、理想的な女性政治家の例として、市川房枝に帰着したという。一介の、女性の参議院議員である市川が、戦後の日本政治史の中で何故屹立する存在になったのか、その要因を探りたいと前置きして、「金権選挙」「金権政治」にどのように挑戦したのか、市川の政治手法を語った。

2019年度 · 2019/07/17
向井承子さんは1969年から約10年間、日本婦人有権者同盟(同盟)で機関紙編集に携わり、政治教育委員、中央委員などを務めた。その後フリーの執筆活動に入り、著書に『小児病棟の子どもたち』『たたかいはいのち果てる日まで』などがある。北海道・札幌で育った向井さんは、大正デモクラシーの香りを受けた両親の影響で、子どものころから市川房枝の名前を知っていたという。私にとっては「市川先生」なのでと話を始めた。

2019年度 · 2019/06/26
講師の保阪正康さんはノンフィクション作家で日本文藝家協会・日本ペンクラブ会員。「昭和史を語り継ぐ会」を主宰している。  女性史の権利獲得運動の専門家ではないが、近現代史を検証していくと、当然ながらそういうテーマに出会う。その中で何がわかり何が重要なのか。市川房枝という1人の女性が、近現代史の中ではどういう位置づけになるかを考えるために、はじめに近現代史の大まかな枠組みを話したい。